※取材時と内容が変更になっている場合がありますので、お出掛けの前に、詳細は電話にてご確認ください。
大垣の創作和食料理店
'08/07/05
水の都 大垣市に約２年前にできた創作和食のお店ですが
かなりのこだわりと 美味しさが評判で、あっという間に
人気店になったお店のレポートです。
ランチは、月（1,800円）星（2,500円）華（3,500円）と
三種類あり、今回は 星の膳（水無月）をオーダーしました。
予約しておいた個室からは和モダンなお庭が見え、
池の中には鯉が泳いでいて 心を和ませてくれました。
まずは 食前酒からですが、お酒の飲めない人のために
梅酒の他にも 黒酢ドリンクまで用意されています。
私は車の運転があるので、後者をいただきましたが
これが癖のないさっぱり味で とても飲みやすかったです。
こんな心配りは 本当にうれしいですね。
そして食卓机に並べられるのは 二段の「わの重」です。
店名が印字されたお重の紐を解くと、見事なお料理の数々。
【一の段】
飛騨牛と天然豆腐の煮込み
浅蜊磯辺和合
こごみ胡麻浸し
夏大根のしらすおろし
料理長自慢の烏賊の塩辛
【二の段】
かますの南部焼き
蛸と小芋の焚物
穴子豆腐
村雨玉子
小茄子の田楽
車海老と枝豆の松葉打ち
そして向附は 新鮮なお刺身盛りです。（メインの写真）
季節のお花が添えられ、とても美しく、どれもこれもが
手の込んだ逸品ばかりなので どれからいただこうか…と
迷ってしまうほどでした。私自身が苦手な食材までも
美味しくいただけたので、感激してしまいました。
次に蒸物として 南禅寺茶碗蒸し、豆乳餡が運ばれました。
吉野葛で豆乳を少し固めたもので、普通の茶碗蒸しとは少し
違い、料理長のオリジナルとのことですが、これが驚くほど
なめらかで、口当たりがとても柔らかく優しいお味です。
これがこのお店の大人気メニューとなり、あまりにもご要望が
多いのでランチには必ずいただけるようになったそうです。
（写真右１）
次のお料理は、天麩羅盛り合わせ、または洋皿を選べます。
天麩羅は旬のお野菜と海老が カリッと揚げられています。
（写真右２）
洋皿の方は、グリーンアスパラと車海老のサラダで
オーランデーズソースかけです。（写真右３）
有田焼のとても素敵な器に盛られているのは…サラダ？
普通にイメージしていたのとは かなりかけ離れていて、
お洒落でビックリ！こういうのも うれしいサプライズです。
ここに遊び心というか、料理長の心憎い演出が感じられます。
純和食だけでなく、一品は洋食をいただけるというところに
なんだかホッとした気持ちになりました。
そして 椀物…小うどんは花麩と九条葱で。（写真右４）
基本であるお出汁が美味なのはもちろんですが、やはりここで
最高に美味しい稲庭うどんが使われているのが素晴らしいです。
お好みで善光寺七味も用意されています。
香の物は自家製の漬け物。御飯は わっぱ蒸し籠御飯でした。
ご飯は軽くて薄味なので、ついついお箸が進み、すべて
完食してしまいました。程よい量だったと思います。
お楽しみのデザートは、杏仁プリン、メイプルシロップ。
それに 料理長ブレンドのデミタスコーヒー。（写真右５）
良いお店は デザートまで手抜きがないんですよね。
お腹もほどよく満たされ、心はさらに満たされ、思わずここで
「幸せ～！」とつぶやいてしまう私でした。
かなりの凄腕と思われる料理長は、大阪や京都で修業された後
岐阜の有名料理店やホテルで総料理長を務められた経歴を持ち
仕入れから目を光らせ、毎月の献立に腕をふるっておられます。
店名である「わのわ」は「和の輪」という漢字から…。
「輪」はオーナーが現役競輪選手でもあるとことからイメージ
できますよね。オーナーが、全国の仲間が集えるようにとか
なにか社会に貢献できるようにと考えられ作られたお店です。
この水の都にありながらも、加賀野の水脈より湧き出るという
心爽水を得る為に、地下150ｍまで井戸を掘られたそうです。
和食の基本はまずお水からということはよく耳にしますが、
ここまで実行されるとは驚愕です。脱帽ですね。みなさんも
美味しいお料理の数々をいただけば 納得されると思います。
かなり遠くから足を運ばれるお客様が多い理由もわかります。
早めに予約しておけば 各種個室もご用意していただけますし
時間に追われることなく、ゆったりとした時間が過ごさせて
いただけるということは 大切な心配りだと思います。
また、子育て中にもかかわらずとても頑張っていらっしゃる
明るく気さくで素敵な女将さんの接待も 楽しみの一つです。
今年の９月で創業２年というまだまだ新しいお店なのですが
すべてに おもてなしの心や 和食の真髄を感じられます。
ここは 毎月でも足を運びたくなる数少ないお店だと思います。
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