岩井山延算寺
絶世の美女として有名な小野小町が、この岐阜の地に関係しているのか?
小野小町、平安前期9世紀頃の女流歌人、六歌仙・三十六歌仙の1人です。
生誕地については、現在の秋田県湯沢市小野という説が主流となっておりますが、他の地というが各地にあります、また墓所も北は宮城県から、南は山口県まで各地にあります。
天然痘(皮膚病の説あり)を患った小野小町が、お告げにより疱疹、瘡(かさ)を直すために延算寺に7日間こもりました。
夢で、東に霊水があって、その水を体にすり込むと良いとお告げを聞き、その水をすり込むと瘡が完治しました。
この時、その霊水に延算寺の薬師如来を模した石仏を祀ったという。
と言う伝説が残っています。
延算寺(えんさんじ)は、岐阜市岩井にある高野山真言宗準別格本山の寺院です、山号は岩井山、本坊と東院とは500m程離れている。
本坊と東院とは500m程離れている、小野小町が霊水をすり込んで瘡を治したのが東院です。
寺の伝承として、今から1,200年程前、伝教大師(最澄)というお坊さんが、中国(唐)から帰ってきて、因幡の国(鳥取県)の岩井というところの温泉に泊まり、一体の大きな楠の木で、三体の薬師如来像をきざまれました。
そのうち一体が空を飛び、美濃国岩井で座禅を組んでいた僧侶の前に現れたという。
僧侶が自分の小屋の中におまつりしようとしましたが、仏様を祀るような台もなく困っていると、村人たちが、新しいたらい(洗濯をするおけ)を持ってきてくれたので、その上にのせて、おまつりをしていました。
そのことがあってか、この仏様をたらい薬師ともいうそうです。
それから、しばらくたってから、弘法大師(空海)が、この地にこられてこの仏様をご覧になり、これではもったいないということで、立派にお寺をつくりになり、延算寺という名前をつけられたということです。
延算寺本堂は県の重要文化財に指定されています、また鐘楼は市の重要文化財です。
仏像の木造薬師如来立像は平安時代初期に作られた物で、県の重要文化財に、木造多聞天立像(9~10世紀)平安時代作と木造増長天立像(9~10世紀)平安時代作は、市の重要文化財に指定されています。
紅葉の穴場として訪れる人も多いです、幹線道路より奥深まった所にありますから、静かでとても落ち着く場所だと思います。
紅葉だけでなく、ここにある巨木のヤマモモは岐阜市の天然記念物に指定されていて、樹高が8m幹周が2.1mと立派です。
また、美濃地方では珍しいコバノミツバツツジの群落が形成されていてこれも市の天然記念物と指定されています。
伝説歴史もあり、四季の樹木もあり訪れると面白いお寺ですね。
バスで岐阜駅より、加野団地線岩井山かさ神行きで約40分です。
バス停も、延算寺でなくて「かさ神」何ですね。

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