大龍寺
大龍寺と言うより、だるま観音と言う通称で有名です。
この寺の山号は金粟山(こんぞくざん)、寺号を大龍寺といいます。
寺の伝えによると、今から1300年前第41代持統天皇の御世(686~697)に鎮護国家の為に創建されたのが始まりです。
大龍寺の本尊は腹帯子安観世音菩薩と言い、第77代天皇であった後白河院が安元元年(1175)に、孫の安徳天皇の托胎安泰の勅願所として安置したものです。
この本尊は他に類がなく、お腹に大きな帯を結んでおり子授け・安産・子育てのご利益があるといわれ、遠離よりお守りを受けに参拝する人が多いそうです。
戦国時代、斎藤道三公や織田信長公、豊臣秀吉に仕え美濃三人衆の筆頭に挙げられた稲葉一鉄ゆかりの寺で多くの遺品が残されています。
今から500年以上前、真言宗であった大龍寺は廃寺同然に荒廃していました。
その頃全国行脚中であった瑞翁禅師(創建開山)がこの寺に立ち寄られ、「なんとしても復興せねばならぬ」と京都より身に付けてこられた達磨大師像を本尊様の傍らにまつり、伽藍再興を祈願し日夜不撓不屈の精神で成し遂げられました。
それ以来大龍寺の守り仏とされているそうです。
この尊い達磨大師の分身が、祈願だるまです。
一体一体に祈願が成就するようにご祈祷をしてお札が貼ってあります。
年中授与いたしていて、さらに商売繁盛・必勝祈願などの祈祷を受けて授与を受けることも出来ます。
だるま供養、もともとその年最初の観音様の縁日です、1月18日に催されていましたが現在は日曜日開催になっており、その年によって開催日は変わります。
当日は祈願がすんだだるまを納め、新しくだるまを授かる人々で賑い、午前10時より大般若祈祷会、午後1時よりだるま供養が行われます。
祈願がすんで奉納された祈願だるまが境内に積み上げられ、読経の中福竹の炎によって供養いたします、夕方までに例年約1万体が供養されるそうです。
灯籠まつり(8月18日)、500年以上前からつづく行事といわれ、もともとお盆の送り火に近隣の人々が家々に灯篭を作り奉納したのが始まりとされています。
現在は家々に灯篭を作ることは出来ませんので、寺で用意した特大ローソクに氏名・願い事などを書いて奉納しています、午後7時頃にローソクに灯がともりますと幽玄な雰囲気に包まれるそうです。
それとこの寺で有名なのは、ドウダンツツジです。
裏山及び中庭・裏庭には1,000本をこえる満天星(ドウダン)ツツジがあります。
春にスズランの様な花が満開になった様子は満天の星のようです。
また秋に紅葉するさまもみごとです、特に中庭・裏庭には樹齢が200年~300年をこえる古木が多くありそうです、写真は全盛が過ぎた紅葉でちょっと行くのが遅かったです。
春の花の時期(4月中旬)と秋の紅葉の時期(11月後半)には、この中庭・裏庭の特別公開をしていますのでその時季に行ってみてはいかがでしょう。
期日など大龍寺のパンフレットを参考にしています。
岐阜バス高富方面行き、高富大龍寺前下車徒歩約2分

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