真長寺
真長寺(しんちょうじ)は、岐阜県岐阜市の北部三輪地区にある高野山真言宗の寺院です、山号は三輪山、本尊は釈迦如来。
通称「三輪釈迦」、正式名称より通称で呼ばれることが多く、バスの行き先も三輪釈迦前です。
この寺は、奈良時代の僧行基によって創建され、洞泉山真長寺と称していました。
平安時代の中期、奈良の三輪の里より三輪氏の一団がこの地に入り、武芸川・長良川・津保川によって作られたこの地を開くために、山県用水を開削する工事をはじめました。
その守りとして釈迦如来を真長寺の山腹に安置し、三輪神社を奉迎し工事の安全を祈願した。
その後荒廃しましたが、1535年再興して三輪山真長寺と改め、釈迦堂を取りまく山腹には十六の僧坊をもつほど栄えました。
1649年には三代将軍徳川家光により御朱印地の寄付を受け、山林竹木採取諸役御免除の御朱印状を受け、以後歴代将軍より同じ内容の御朱印状をいただいてます。
天領であったことに加え、御朱印地であり下馬札を受けている聖域であった、そこでこの寺は葵の紋の入った歴代将軍のご位牌をいただきその菩提を弔った。
そんな由緒ある寺であります。
国指定を受けている重要文化財、釈迦如来坐像
右手は施無畏印「せむいいん」を結び、左手は膝上におき、二重円光の光背を背にし、八角四重の蓮華座に坐った釈迦如来像である、丈六像といわれるもので、台座を入れると実に367.8cmに及ぶ巨像である。
数個の木材を寄せて作った寄木造で、内刳「うちぐり」が施してある、眼は彫眼、頭上の螺髪「らほつ」は彫り出しとなっている、衣文「えもん」はあまり深くないが流麗で、一部に貞観彫刻の特色である翻波線「ほんぱせん」の名残が見える、顔は優雅、身体各部の釣り合いがよくとれている。
台座・光背とも当時のもので、この像のつくられた藤原時代の流行形式である。
と、県の教育委員会の説明があるが、難しい言葉が理解出来ませんね。
この他にも県指定の重要文化財が保管されています。(岐阜市歴史博物館保管)
釈迦涅槃図 鎌倉から室町時代、文殊菩薩像 室町時代初期、五大尊明王像図 室町時代などがあります。
客殿前の庭が岐阜市の重要文化財に指定されています、名勝として。
枯山水石庭、江戸時代の初期に作られたと言われ枯山水様式の数少ない名園であります。
庭に入り、まず、川ずれのした大きな飛び石を伝っていくと、一段と大きな山石が現れます、この石を境に現世から鳳来の世界へと導かれるようになります。
限られた平地にこの様な数少ない石を使い、石の持つ相に合わせて作られています、岐阜県下では最も古く思想性・抽象性の高い枯山水の石庭です。
ここに訪れる人が多いのは、秋の紅葉の季節です。
もみじまつりも行われ、真長寺の文化財も一般公開されます。
もちろん日本一の木造釈迦如来坐像の拝観も出来ます。
岐阜バス「N33三輪釈迦前」行き及び「N71美濃市駅」行き、「三輪釈迦前」バス停下車すぐです。

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