アンティーク 長閑堂
町屋(まちや)とは、町人の住宅のことであります、つまり農家に対し商業や工業を営むための都市住宅です。
町家(まちや・ちょうか)ともいい、特に商いの場を兼ねた町屋は商家(しょうか)と呼ばれることもあります。
あるいは町屋の街並みをさし、商家の街並みは商家町ということもあり、宿場における街並みは宿場町と呼ばれ、城下においては城下町と呼ばれてます。
町屋はあっても見学するところは少ないです、現在も生活をなさっているところもありますので。
岐阜にも町屋は残ってます、現在はお店と利用していて見学が出来るところを紹介します。
ここ空穂屋は、明治35年に建てられた建物で、京都の宮大工を呼び寄せ京都の町屋風に造られました。
京都の暑さを凌ぐ風通しの良い造りになっています。
家の玄関、間口が狭くて、奥行きが40m位あります。
入口を入ると和雑貨地球屋美濃があって、つるし飾りが迎えてくれます。
地球屋美濃は雑貨屋の名前で、その奥に長閑堂があってそしてカフェ空穂屋、蔵ギャラリーUTSUBOYA、茶室明珠庵など個々のスペースに名前が付いています。
空穂屋オープンにあたり、全国から1,280個のつるしが飾りを集まったものです。
江戸時代、戦いへと赴く武将に女達が送ったとされる古布細工にルーツを持つこのつるし飾りは、古いもの、手仕事を大切にする空穂屋のシンボルだそうです。
その奥に行くと、アンティークなものが並ぶ長閑堂があります。
骨董商品が並んでいます、店主が世界各国を旅したときに、集めてきたものだそうです。
その奥はカフェ空穂屋になっていて、その奥に蔵ギャラリーや茶室があります。
明かり窓が8ヶ所あって、明かり採りは緻密に計算されているそうです、その見えない所など細かな作業が施されています。
茶室の横には坪庭があります。
ここの坪庭の説明には、「深山幽谷」の世界を表現している等となっています。
坪庭とは、職住一体型の家の場合、住居と店を隔てる玄関の背後にある庭のことで奥座敷に面した奥庭ではありません。
従って全ての町家に坪庭があるわけではないですが、細長い町家で坪庭は大きな働きをする店と住まいの美しい緩衝地帯であるだけでなく、通風、採光の装置といえます。
市中山居の町の中にいて山に居る雰囲気を作り出しているそうです。
中に入って天井などを見ると、その当時の贅を尽くして作っていることなどが分かります。
たとえば、簀戸(すど)竹の組み合わせですが、細い竹それも太さの揃った竹、集めるだけでも時間のかかる作業です。
そのような目に入らないところに、面白さもありますので、訪れた時はそのようなものを探すのも面白いと思います。
その他、蔵ギャラリーも季節によって催しの展示物がありますのでご覧下さい。
空穂屋は御鮨街道沿いにあります。
岐阜駅よりバスで本町1丁目下車5分くらいのところです。

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