美江寺
美江寺観音、天台宗の寺院で山号は大日山、院号は観昌院であるが、「美江寺観音」の通称で呼ばれています。
岐阜市の中心部、市民会館前にあります。
美江寺祭り(お蚕祭り)などで賑わい、本巣郡十六条(現在の瑞穂市美江寺)から移されてきた事は知ってましたが、岐阜城を守る仏の一つとは知りませんでした。
起源は717年に元正天皇勅願により、伊賀国の伊賀寺(坐光寺)の十一面観音を美濃国に移したのがはじまりとされいてます。
その後、戦国時代に斎藤道三公が稲葉山城(岐阜城)を築いたとき美江寺の地より現在の地に移設したと言われています。
また、織田信長公が移させたという説もあります。
稲葉山城より南西に位置していますので、裏鬼門を守護する意味でここに建てられ、この他の仏と共に城下の鎮護にあてられました。
ここは観音さんですのでね、観音祭りや節分祭でも賑わいますが、一番賑わうのが3月の最初の日曜日に行われる、美江寺祭りです。
山車の上に飾られた猩々翁の能面をつけ緋の衣をまとって、桧の長柄のひしゃくを肩に日の丸の扇をかざしています。
このひしゃくで一年の降雨量や農産物の吉凶良悪を占います。
お神楽が奉納されて、その後祭りの心男によって山車の上から参詣者の人波の中に投げられ、吉凶を占うひしゃくを奪い合います。
そして、餅まきが行われます、ここが狙い目ですね。
十一面観世音菩薩、国の重要文化財に指定されています。
近畿地方以外には珍しい脱活乾漆造の仏像であり、技法、作風等から作られたのは奈良時代(8世紀)と推定されてます。
この寺院の十一面観音の天冠台、胸飾、瓔珞など細かく華やかな装身具は他に例を見ないほど繊細です。
本尊十一面観世音菩薩御開帳は4月18日です。
岐阜市辺りでは供養するお寺が少ないですが、ここでは人形供養が行われています。
古くなった人形やぬいぐるみを処分出来ない人は、ここで供養が出来ます(有料)
以前は消却していたそうですが、有害物質が出ると言うことで燃やすことは控えているそうです。
毎年10月20日に行われますので、人形供養を行いたいと思っておられる方は、お問い合わせ下さい。
仁王門ライブと言うものも年に数回開かれているみたいです。
春を呼ぶ美江寺祭りを見に行ってはいかがでしょうか。
岐阜駅よりバス(200円)で約10分 市民会館裁判所前 下車すぐです。

「のんびり岐阜まちなか歩き」 を案内します、チャラヒです。
岐阜のまちをのんびり歩いて楽しんでいただける、観光名所・岐阜のグルメスポットを普通のおじさんの目から案内します。
コメントを残す