加藤栄三・東一記念美術館
加藤栄三・東一記念美術館は岐阜市出身で日展を中心に制作活動をつづけ、全国的に高い評価を受けている加藤栄三・東一兄弟画伯の作品を多く収蔵して展示しています。
また両画伯だけでなく、その他の人の作品も展示しています。
展覧内容も会期ごとに変わりますので通年を通して楽しむことが出来ます。
1991年(平成3年)5月11日に財団法人により開館、1994年に岐阜市に移管され、歴史博物館の分館となり現在に至ります。
記念美術館は加藤兄弟画伯がこよなく愛し、その作品にもよく描かれている長良川・金華山に隣接した岐阜公園内にあり、しっくいの白壁と平板瓦の屋根は、周囲の自然によくマッチしています。
加藤栄三氏は明治39年に岐阜市美殿町で生まれました。
岐阜商業学校を卒業後東京美術学校日本画科に入学、在学中の23歳の時に第10回帝展で「夏日小景」が初入選しました。
その後多くの作品が認められ、日展の審査員・理事などを歴任して昭和47年64歳で亡くなられました。
加藤東一氏は大正5年岐阜市美殿町で生まれました。
岐阜中学校を卒業後東京美術学校日本画科に入学、卒業後第3回日展に「白暮」を初出品、初入選をしました。
兄と同様日展の審査員・理事などを歴任して日本芸術院会員となり日展理事長も務めました。
平成3年に第1回岐阜市民栄誉賞受賞しました、平成8年大晦日の日に80歳で亡くなられました。
岐阜市柳ケ瀬の東の美殿町には、両氏の生誕の地のモニュメントがあります。
加藤東一氏の言葉で絵についてという事が書かれていました。
「絵とは万民に愛された方がいいことはいいが、誰も分かってくれなくてもいい、自分に納得できる絵、私自身の人間性をさらけ出すような絵が描きたいですね。
きれいごとだけでなく、汚い面もいっぱい持ってます、そういう物もいっしょに出したい気がします。
ただ、私にも欲がありますから、誰も分かってくれなくてもと言っても、正直言って一人か二人は分かってほしいと思います。」
その言葉に人間味あふれた感じが受け取れますね。
記念美術館には約1800点の加藤兄弟画伯の作品を収蔵していて、テーマを決め約3ヶ月ごとに展覧会を行なっています。
しかし未だ公開していない作品も多くあって、その中から額装・裏打ちなど整理のついた作品を順次公開していく予定だそうです。
みて楽しむだけでなく様々な講座も開かれていますので、参加して楽しむことも出来ます。
絹絵教室・親子絵画教室・模写教室・版画教室など多種有ります。
日程定員等ありますので、詳細は加藤栄三・東一記念美術館までお尋ね下さい。
場所は、岐阜公園内ロープウェイ山麓駅の北側です。
開館 9:00~17:00 休館日、月曜日(祝祭日の時は翌日)年末年始
料金 大人300円 小人150円 (特別展の時はその都度決定)
無料で入館出来る場合がありますのでご確認下さい。
豊かな自然に包まれ美術鑑賞をする場として、恵まれた環境にあります。
どうぞ、ごゆっくりご鑑賞ください。

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