小紅の渡し
小紅の渡しは、現在も使われている長良川の渡し船です。
川の上の航路ですが、県道の岐阜県道173号文殊茶屋新田線の一部です。
渡しの由来は定かでないそうですがっ史実に登場するのが1692年です。
それ以後、ここの下流に中山道の河渡の渡しがありました、そちらを表街道小紅を裏街道として栄えました。
また、加納藩主だった戸田氏が、本巣郡下の分家(文殊・北方の両戸田家)との連絡のために使ったのと、鏡島弘法への近道として賑わいました。
「小紅」の名前ですが、諸説あって
1.小紅という女船頭が居た
2.対岸よりお嫁入りする花嫁が川面に顔を映し紅を直した
3.この辺りに紅を採る草が生えていた
の様な説がありますが、私としては花嫁が紅を直したと言う説が愛する人のための女心とした情緒があって、それを信じたいです。
また、対岸の農家などから岐阜町の商家へ嫁いでくるとき、花嫁は長良川の川面に顔を映し、紅、白粉をおとし、在所の未練を断ち切って、小さく紅だけを付けて渡ったのが名の由来。
と言うような伝わりがありますが、2と少し似ていますがこちらの方は少し重いですね。
岐阜市長良川には渡し船が12ヶ所在ったとされています、現在橋の架かっているところやその間にありました。
橋などが架かってきてその役目は終わり、現在は小紅の渡しだけとなっています。
乗船は長良川右岸(北)側からは、堤防上に船頭さんが居る小屋がありますのでそこで依頼してください。
左岸(南)側からは、乗船場(川岸)より手を振る・大声で呼ぶなどして対岸に合図して下さい、船頭さんが渡ってきてくれます。
もちろん県道ですので無料です。
日頃乗船客は少ないですが、弘法大師の月命日で鏡島弘法の縁日の日には300人以上の人が利用します。
数分の乗船ですが、天気の良く風の無い日に乗りますと、暖かさの中水面を走る風に当たって気持ちがいいです。
市民の足の一部ですが、最近では観光の一つとして取り上げられることがあります、皆さんも一度乗ってみてはいかがですか。
場所は鏡島大橋と河渡橋の間でです。
営業時間は4月~9月 8:00~17:00、10月~3月 8:00~16:00 です。
上記の由来は、船頭詰め所の看板参考にしています。

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