鵜飼観覧船乗場
岐阜に訪れ見てみたいものに「鵜飼」をあげられる方が多いと思います。
全国で鵜飼は行われていますが、宮内庁式部職鵜匠に任じられている人が行うのは、岐阜市長良と関市小瀬だけです。
早く言えば公務員が鵜飼を行っているのです、それも「鵜匠」と言う名の特別職ですね。
一般的に鵜飼漁をする人は「鵜使い」と呼ばれていますが、鵜匠は世襲制で先代が引退してはじめて鵜匠に任命されます。
岐阜長良に6人、関小瀬に3人鵜匠がみえます。
年8回御料鵜飼が行われ、捕れた鮎を宮内庁に献上しています。
長良川の鵜飼は歴史は古く、古典漁法を伝える夏の風物詩です。
1300年も前から行われていて、戦国時代織田信長に、また捕れた鮎で鮎鮨を作り江戸城へ献上させた徳川家康等の権力者に保護を受けていました。
その鮎鮨(熟鮨)を献上して江戸まで向かった道が御鮨街道と呼ばれ、この長良の地より笠松を経て愛知県稲沢市へつながっています。
また、松尾芭蕉もこの地を訪れ「おもろうてやがて悲しき鵜舟かな」と言う句を残しています。
世界の喜劇王チャールズ・チャップリンも、2度にわたり鵜飼を見学されたのは有名です。
鵜飼を見るには、ホテルなどに宿泊してそちらから予約するか、自分達で船を予約するか、乗合船に乗る(要予約)かという方法があります。
今はインターネットで予約が出来、予約状況が確認出来ますので便利です。
一般的に、午後5時頃から受け付け開始して、午後5時45分頃から鵜匠による鵜飼説明があります(御料鵜飼の時はありません)
そのあと、乗船して川面に出ます、鵜飼が始まるまで時間がありますので、長良川から金華山の景色を堪能したり、食事・宴会で楽しみます。
そして鵜飼開始、観覧船と鵜舟1隻が併走して川を下る、鵜匠が10~12匹の鵜を操り鮎を捕らえる様子を間近で見られます。
天候や河川の状況、また船数により、川岸に係留しての観覧になる場合もあります。
鵜舟6隻が横に並び、川幅いっぱいに一斉に鮎を浅瀬に追い込み漁をする「総がらみ」が行われると、鵜飼のクライマックスです。
そして余韻を楽しみながら、船は乗船場に戻り下船します。
私も2度鵜飼を経験しましたが、1度目は天候が悪く川も濁ってもう一つでしたが、2度目は素晴らしくまた見に来たいと思いました。
鵜飼開催期間は5月11日より10月15日迄です。
中秋の名月の日と天候が悪く増水した日は中止となります。
長良川花火大会の時は乗合船は運航しなくて、貸切船は5割り増しになります、注意してください。
乗合船にはAコースBコースあって時間金額が違いますので、予約時に確認してください。
鵜飼乗船場は、長良橋近く長良川左岸にあります、車でお越しの方は岐阜公園駐車場を利用して下さい。
また、鵜飼に関連するスポットがありますが、またレポートします。
(鵜飼の写真提供岐阜市デジタルアーカイブより)

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