
住所:郡上市白鳥町長滝91
ジャンル:名所、神社・お寺
長滝白山神社(ながたきはくさんじんじゃ)は、郡上市白鳥町長滝に鎮座する神社です、霊峰白山を御神体としています。
日本各地に分布する白山神社の中心的な神社の一つで白山信仰における美濃国側の中心の神社です。

古くから東海の人々は遠くに白く浮かぶ山、白山を水神様(農耕神)として深く信仰して来ました。
中でも白山中宮長滝寺(長滝白山神社・長滝寺)は養老年間に泰澄大師が創建して以来、白山信仰の中心地となり、特に天長5年(828)天台宗を継いでからは一万三千石の寺領を持ったほど栄えたと伝えられています。

明治時代の神仏分離により、長滝白山神社と長瀧寺に分離されました、神仏分離後も長滝白山神社と長瀧寺は同一境内にあり、参道も同じである(参道から左側が長瀧寺、右側が長滝白山神社)。
社号は白山長滝神社と呼ぶ場合もあります、宗教法人としての登録名は白山神社、旧社格は県社です。

明治期には度重なる火災により、かつてほどの広さは残っていませんが、現在でも本殿・拝殿・講堂等が残り往時の隆盛を今に伝えています。
境内には鎌倉時代の作と言われる石灯籠、宝物殿には正和の壺他に手鉾・能面など多数の文化財があり、これらは国の重要文化財に指定されています。

この神社で有名なのが毎年1月6日に長滝白山神社で六日祭が行われます、国重要無形民俗文化財の長滝の延年が古式ゆかしく奉納されます。
延年とは本来寿命を延ばすというめでたい言葉ですが、平安・鎌倉時代に奈良・京都の大寺院で催される遊宴芸能を指す言葉になってます。

長滝の延年は、白山中宮長滝寺で大晦日から7日間行われた修正会の最後の日に若い僧や稚児が芸能で僧侶や神主を労い、また新年にあたり国家安穏、五穀豊穣を祈るものでした。
延年の舞の途中から勇壮な花奪いが行われるため、このレポートのタイトル花奪い祭りとも呼ばれます。

この花奪いとは、拝殿の高さ6mの天井に吊るされた5つの大きな花笠を人梯子を組んで奪い合うというもので、この花を持ち帰ると、豊蚕、豊作、家内安全、商売繁盛になるといわれています。

この模様は毎年正月のニュースでも流れる有名な行事となっていますが、ここ数年はコロナの関係で神社の神事のみとなっていました、申し訳ないですが写真が有りません。

長良川鉄道越美南線 白山長滝駅より徒歩で約5分。


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