
この寺は碧雲山(へきうんさん)龍安寺と称し、本尊は釈迦如来、かつてここにあった永安寺という寺の後を継いで、17世紀末頃に再興されたものです。

臨済宗妙心寺派に属する禅寺で、前にレポートした正眼寺と深い関係があり、禅徳寺・卜雲寺・放光寺などと共に四隣寺と呼ばれ地域の人に親しまれています。
建立は約300年以上前とされ、造型的にも優れていること、また近在にはない総欅造りであることなどから、市の建造物文化財に指定されています。

有る記述によりますと、建徳2年(1371年)に土岐康行が僧海禅師を開山として招き碧雲山永安寺として建立されたとあります。
土岐康行が没するとその墓が設けられたとされるが、現在では所在が分からなくなっています。
土岐氏の没落に伴って廃れたが、17世紀後半に再興され、竜安寺と寺号を改めたとなってます。

本堂の南に建っている鐘楼門は総欅造りの造形的にも優れた近在にも類を見ない荘厳な建物と言えます。

この鐘楼門に吊ってある鴻鐘(こうしょう)とよばれる梵鐘は、南北朝時代の末期の至徳元年(1384年)に美濃源氏の系統の土岐義行から竜安寺(当時は永安寺)に寄進されたことが梵鐘の銘文から判明しています。
この梵鐘は、久しく土中に埋まっていましたが、享保15年(1730年)に卜雲寺付近の田から掘り出され、前述の竜安寺に寄進したという梵鐘の銘文から、現在のように龍安寺の鐘楼門に吊り下げられたといいます。
土岐義行=土岐康行とされています。

市内で現存する最も古い釣鐘です、鴻鐘は県重要文化財です。
前回レポートの正眼寺の北側に位置します。

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