川に橋があり中州に観音様がいらっしゃいました。
木曽川に合流する手前の飛騨川にあります。
飛騨木曽川国定公園に指定されている飛騨川に浮がぶ中の島には、馬頭観音が祀られた観音堂が建てられています。
もともと中の島は陸続きでしたが、下流に計画された今渡ダムの完成によって陸伝いに往来ができなくなるため、昭和13年にかんおん橋と名付けられた今の参詣橋が建設されました。
ダムの完成によってできたダム湖は青柳薪水湖と呼ばれ、緑濃い樹木に覆われた中の島とあわせて景勝地となっています。
この観音堂には、平安末期木曽義仲がこの地で病死した母親の若菜御前の菩提を供養するために訪れ、大波の中を小船で中の島に渡ろうとしました。
その時、水の中から馬頭観音を背にした龍神が現れて波を鎮めたことに大いに喜んだ義仲が建てたとの言い伝えが残っています。
現在、小山観音は蚕の本尊としてだけではなく、無病息災・道中安全のほか、子授けの本尊としても人々の深い信仰を集めています。
子授け観音の伝説として、室町時代1434年(永享6年)頃、近くの上蜂屋村の女性、お島が子供を授かるために百日間の願掛けを行ないました。
すると百日目の夜、白鬚の老人が夢に現れ、「唐銭を1枚飲み込めば子が授かる」というお告げを受けたそうでっす。
そのとおり行なうと男の子を授かったそうです、不思議なことにその男の子は左手にその唐銭を握っていました。
お島は「この男の子は観音様の子供に違いない」と思い、小山観音を厚く信仰したと言われてます。
男の子は仏門に入り後に仁済禅師となります、お島と仁済は後に周元通宝300枚を溶かして高さ1尺の馬頭観音を作り、小山観音の新たな本尊としたそうです。
この満々と水をたたえる青柳薪水湖には、毎年秋から冬にかけて多くのキンクロハジロやマガモなどの水鳥が飛来して群れで泳ぐ姿が見られます。
バードウォッチングの格好のビューポイントになっています。
橋を渡る手前に観音様をお守りしているお寺があります。
小山寺(しょうざんじ)臨済宗妙心寺派の寺院であり、山号は仁慈山です。

「のんびり岐阜まちなか歩き」 を案内します、チャラヒです。
岐阜のまちをのんびり歩いて楽しんでいただける、観光名所・岐阜のグルメスポットを普通のおじさんの目から案内します。
コメントを残す