
住所:瑞穂市十九条
ジャンル:名所、神社・お寺
地元の新聞記事にタイトルの表記があって、気になって見に行ってきました。
むかい地蔵と言い、瑞穂市の犀川に架かる上犀川橋の両端に有るお地蔵様です。

地域に伝わる昔話を集めた本、すなみ百話・穂積の昔ばなしの中でも紹介されている言い伝えです。
上犀川橋は十九条(旧穂積町)と古橋(旧巣南町)を結ぶ橋で、その両端にお互いを見つめあうように、よく似たお地蔵さまが立っています。

十九条側にはお化粧をした女性のお地蔵様、古橋側はがっしりした男性のお地蔵様。
その伝え話は、結婚を誓った若い男女の物語で、川下に向かって右側の古橋村の若い男性が、毎晩木の橋(昔の橋)を渡り、川下に向かって左側の十九条の若い娘のところへこっそり通っていました。

昔の土地の習わしや地区意識の違いにより、よそ者同士の結婚はとても難しいことで、両親にも強く反対されていました、この辺りがロミオとジュリエットですね。
しかし、それでも若い二人はあきらめず、ある大雨の降る晩にこっそり逢いますが、思い悩んだ二人は、体を紐で結んで、川へ身投げしてしまいます。

二人が亡くなったあと、それまでいがみあってきた二つの村が話しあって、若い男女の御霊を祀るために、橋の両側にお地蔵さんを建てたという悲しい物語で今では同じ市になってます。

新聞記事によりますと、30年前に古里の民話を集めたすなみ百話で、むかい地蔵の執筆を担当した社会の教員でした松尾洋一さんは、地元の年配者に話を聞くだけでなく巣南町史も参考にし、史実を確かめながら執筆したそうです。

男女が川へ身投げした時、大雨が降り洪水が起きていたそうで、松尾さんは町史によれば明治時代に雨が4日間降り続き大洪水が発生したそうで、地域の言い伝えと総合すると、きっとそのあたりの時代になるはずと推察するそうです。
自分が思うのには、明治より古い時代の出来事に思えますが、地元名などだと明治になるのでしょうか。

悲しくもロマンチックなストーリーは、今の子どもたちにも親しまれているそうで、済美高校の生徒が、むかい地蔵など瑞穂市の昔話を題材に紙芝居6作品を作ったそうです。
手掛けたのは、当時保育科3年生の5人で紙芝居は台詞を多めに編集し、登場キャラを大きめに描くなど小さい子どもでも親しめるように工夫したそうでっす。

樽見鉄道十九条より南西にすぐです。

「のんびり岐阜まちなか歩き」 を案内します、チャラヒです。
岐阜のまちをのんびり歩いて楽しんでいただける、観光名所・岐阜のグルメスポットを普通のおじさんの目から案内します。
コメントを残す