
9月中旬から下旬にかけて、岐阜県内の田園や川沿いを真っ赤に染める「彼岸花」。お彼岸の時期に合わせて一斉に花を咲かせることから、この名がつけられました。
彼岸花はお彼岸の時期に真っ赤な花を咲かせる不思議な植物です。花が咲く頃には葉がなく、葉が出る頃には花が枯れるため「葉見ず花見ず」と呼ばれます。別名も多く、曼珠沙華のほか死人花や幽霊花など独特な呼び名が多いのも特徴です。田畑の畔やお墓に咲くことが多いのは、球根に毒がありモグラやネズミ除けとして植えられてきたため。黄金色の稲穂と並んで咲く真紅の彼岸花は、秋の訪れと先人の知恵を物語る日本の原風景といえるでしょう。
岐阜県の彼岸花の名所
津屋川の堤防沿いの彼岸花(海津市)
岐阜県海津市を流れる津屋川の堤防沿いは、秋になると一面の彼岸花が咲き誇る名所です。約3キロにわたる群生はまるで赤い絨毯のよう。例年の見頃は9月下旬から10月上旬で、散策や写真撮影に訪れる人々で賑わいます。
やすらぎの林の彼岸花(本巣市)
本巣市文化ホールの西側にある彼岸花の咲く小径は9月中旬頃には一面赤い絨毯が広がり、木漏れ日の中に浮かび上がる花々は幻想的で、静かな雰囲気の中ゆったり散策できます。
大智寺の彼岸花(岐阜市)
岐阜県岐阜市山県北野にある大智寺の彼岸花は山門の西にある得月池という池の周りに真っ赤な彼岸花が咲き、歴史ある佇まいに鮮やかな彩りを添えます。静かな境内に咲く花は、華やかさと同時にどこか儚さを感じさせ、散策や写真撮影に訪れる人々を楽しませてくれます。
明星輪寺の彼岸花(大垣市)
岐阜県大垣市の金生山山頂付近にある明星輪寺では、秋に境内各所の奇岩怪石、山肌、石仏の周りを鮮やかな赤い彼岸花が彩ります。静寂な雰囲気と鮮烈な花の赤の対比は見事で、訪れる人々を魅了します。
河川環境楽園の彼岸花(各務原市)
各務原市にある「河川環境楽園」では、自然豊かな園内で秋になると彼岸花が彩りを添えます。木曽川水園の水辺や小径に群生し、赤い花と水面のきらめきが美しいコントラストを描きます。広い園内は家族連れでも歩きやすく、散策や写真撮影にぴったり。
神秘的な赤い花は、どこか切なくも美しく、秋の郷愁を誘います。岐阜では田園風景や歴史ある寺社とともに鑑賞でき、花そのもの以上の物語を感じられるのが魅力です。今年の秋はぜひ、彼岸花を探しに岐阜の寺社や川辺などを訪れてみてはいかがでしょうか。
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