
住所:郡上市八幡町本町
ジャンル:名所
宗祇水、環境省の名水百選の第1号に選定されたことで有名になった、郡上市八幡町本町にある湧水です。
郡上八幡には、山水、井戸(地下水)、河川や谷の水、湧水など、豊富な水源を利用した水利用施設があります。

宗祇水は、地表近くの湧水を引水して水舟に溜めて利用しているもので、清水(しみず)とも呼ばれています。
水舟は、山と小駄良川や吉田川の挟まれた対岸の尾崎町にも多く見られます。

以前は飲み水など生活用水や、酒造りなどに利用していました、上水道普及後も冬の漬物用の野菜を洗う時などに使用しています。
年に1度、夏(8月20日)に行われる宗祇水神祭では、多くの来訪者で賑わいます、神事が終わると周りでは湧水を利用した野点の茶会が開かれ、同時に本町通りでは郡上踊りが始まります。

室町時代の連歌の達人である飯尾宗祇がこの湧水の傍らで庵を結んで愛用したことから宗祇水と呼ばれるようになった、由緒ある泉です。
度の詩人と言われていた宗祇は、文明3~9年(1471~1477)にかけて東常縁から古今伝授を受けました。

宗祇は古今伝授を受けて帰る際、常縁は小駄良川の宮ヶ瀬まで来て歌を詠みました。
「もにし葉のなかるる竜田のしら雲の花のみよし野おもひわするな」、宗祇の返歌、「三年ごし心をつくす思ひ川 春たつきわに わきいづるかな」

この常縁の歌にちなみ、寛文年間(1661~1673)に遠藤常友が宗祇水を白雲水と言う名称に改めました。

大正8年(1919)に結成された宗祇倶楽部、県指定は宗祇水奉賛会が定期的に手入れしながら生活の一部として利用されており、江戸時代から現在に至るまで郡上八幡で大切にされています。

長良川鉄道越美南線 郡上八幡駅下車、徒歩で約30分。

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