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タイトル | 『うつ』になりやすい人(2008年09月13日) |
投稿者 | |
関連コミュニティ | 心理学&カウンセリング |
本文 |
私は【うつ】にならない! という人がたまにいます。 『確かに・・・。』と思える人もいれば、『いや、そう言う君がかえって危 ない。』というタイプもいますが・・・。 ところで、「私は腎臓病にかからない!」っていう人は、あまりいませんよ ね。 体の病気には、「なるかもしれない」と思うのに、心の病気には「なるワケ がない」と思う人が多いのをみると、やっぱり沢山の人が『心は自分でコン トロールできる』と思っているということでしょうか。 でも、【うつ】は、実際は或る日突然やってくるんですけどね。 * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * さて、うつになりやすいタイプとしてよく知られているのは下記の人です。 ・完璧主義 ・頑張り屋 ・几帳面 ・責任感が強い ・断ることが苦手 ・人に頼むより自分でやった方が楽 ・気持ちを上手く切り替えられない ・親がうつになりやすい そういう人が下記のような状態になったら、要注意! ・睡眠があまりとれない(特に、朝早く目覚めてしまう) ・だるさが続く ・頑張れない(意欲が湧かない) ・特に午前中に気分が重い ・食欲があまり無い ・頭痛や耳鳴りがする ところで、人は誰でも『落ち込む』ことが有ります。 例えば大好きな人と別れた場合などでは、上記の状態となっても全然不思議ではありません。 勤めている会社が潰れた時なんかも、落ち込んで当たり前ですよね。 でも、それが長い間続いたら、ちょっと問題です。 落ち込んでいる時は、物事が上手くいかない時が多いものです。 そして、うまく行かないとますます落ち込んでしまいます。 この悪循環が、原因がはっきりしている【うつ状態】から、慢性の【うつ】へと流れをつくっていく時があるのです。 だから、うつは風邪と同じで、罹り始めの対処が大事なんですよね。 早めに休養を取るとか、睡眠を取れるように病院に行って薬をもらってくるとか、認知(論理)療法などの手を使って、悪循環に嵌まり込まないようにするとか、ともかく早めに対処すればかなり効き目があります。 また、常日頃から下記のことに注意するだけでも、結構心の状態は違ってくるものです。 ・朝、太陽の光をいっぱい浴びる ・ぬるめのお風呂にゆっくり入る ・寝る直前に、食事や飲酒をしない ・昼寝は30分以上連続してとらない ・できるだけ複式呼吸で、吐く時はゆっくりと * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ところで、うつ対策としては、人に相談するのも良い方法です。 ただ、その際注意することは、最低でも話す時間のうち、自分が8割以上話せる相手に相談しましょう。 これって意外と難しいんですよ。 例えば僕の場合、カウンセラーで言えば、どちらかというと傾聴タイプではなく、ツッコミ(対決)タイプなのですが、それでも最初に相談に来られた時は、クライアントとの『時間配分』はクライアントが8~9割話すのに対して僕が1~2割です。 このバランスが崩れた時、つまり自分が7割以下の時間しか喋れなかった場合は、返ってストレスが増すことが多いんですね。 だから、『殆ど聞くだけ』のような感じの人に相談してください。 そして、ポイントは『相手が注意深く聴いていなくても、腹を立てない』こと・・・。 プロのカウンセラーでも、60分の間注意深く聴いているとクタクタになってしまいます。 これを『普通の人』に要求すると、友達が減るモトです。 『黙って聴いてもらえるだけでもラッキー』という気持ちで話すといいと思いますよ。 ====================================================== ちなみに、『うつ』には認知療法や論理療法が効果があると言われていますが、やはり気をつけなくてはならない思考パターンとして次のようなものを挙げています。 あてはまるかな? と思われた方は要注意ですよ。 1.完璧思考 物事をオール・オア・ナッシングで考えてしまう。 例えば、ちょっと仕事を失敗しただけで、 「もう、これで僕のこの会社での将来は無くなった。」などと思い込む。 2.過度の一般化 一事が万事・・・と思い込んでしまう。 例えば、何か一つ上手くいかないと 「世の中全てそんなものだ・・・。上手くなんていくわけがない」 と思ってしまう。 3.早まった結論 勝手に『読心術』をやってしまう。 例えば「今回の僕の失敗で、上司は僕の事を見限ったに違いない。」等。 『宿命論』に走ってしまう。 例えば、「僕は必ずここ一番の時に失敗してしまう運命なんだ。」等。 悲観が悲観を呼ぶ悪循環にはまってしまう。例えば 「新しい事をする。→ 不安 → こんなに不安なのだから、きっと うまくいかない事なのだ → うまくいかない。」 4.拡大視と縮小視 悪い要因を拡大視したり、良い要因を縮小視してしまう。 5.べき思考 ~であるべき。~ねばならない。~してあたりまえ。 ~は常識だ。等の考えをよくしてしまう。 6.レッテル貼り 極端な考え方で、物事を決め付けてしまう。 人や自分に悪いレッテルを貼ってしまう。 7.自責思考 何かトラブルが有ると、まず自分のせいではないかと考えてしまう。 もしくは簡単に自分の責任にしてしまい、【問題の発見】や 【問題の解決法】を探そうとしない。 8.マイナス化思考 試験で良い点を取ると、「そんなに実力もないのに、こんな良い点を とってしまって、あとはどれだけ落ちていくことやら・・・」 などと思ってしまう。 ======================================= Copyright(c)2008 NPO日本次世代育成支援協会 |