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タイトル 「予言の自己成就」(2009年02月03日)
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本文  最近、恋愛についてのご相談を受けることが多くなってきました。

 難しいですよね~、恋愛の悩みって・・・。

これが例えば、会社経営者が経営が思わしくなく「うつ」になったとかいう話だと、因果関係もわかりやすいですし、対応も論理的に進めていくことができます。

 ところが、恋愛だと例えば「好きになった人に、たまたま奥さんがいた」・・・とかいう、論理では解決しない話がいくらでも存在するんですよね・・・。

 でも、親子の愛も含めて、人生においてやっぱり「愛」は必要だと思うので、いくら悩んで辛い事があっても、愛さない人生よりは愛する人生のほうが素敵だと、僕はお答えしています。  


 さて、恋愛もそうですが、仕事など何事においてもよく言われるのが、「消極的じゃダメ!」という言葉です。

 でも、実は「消極的」がすべていけないというワケではなく、いけないのは「自分は消極的だからダメなんだ」、という考えなんですね。

今回は「予言の自己成就(注)」という法則がテーマです。


 これをわかりやすく言いますと例えば下記のような循環となります。

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1 小さい頃から親や学校の先生に、「消極的な人間は成功しないぞ」と言われる。

 ↓

2 私は消極的だから成功しないのだろうか・・・と自信を持てない。

 ↓

3 不安にかられながら、物事に取り組む為、失敗しやすい。
(周囲に、積極的に取り組み、成功する人がいると、余計に目立つ。)

 ↓

4 失敗した場合、やっぱり私は消極的な人間だから、と思い込む。(考えが強化される)

 ↓

5 消極的な人間は成功しない、と再認識する。

 ↓

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(注) ある人が他の人に、意識的もしくは無意識的に、主観的な期待(良い期待も悪い期待もある。上記は悪い期待)を働いた結果、その働いた人が期待(予言)通りになってしまう現象

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 こうなった場合は、この循環をどこかで切断する事が大事です。

まずは1から2の段階で。

小さいときに外面的には消極的にみられた有名な人を探してみる。(芸術家や科学者にはいくらでも例があります。)

2から3にかけて。

積極的なのによく失敗する人というのはいないのだろうか。
(これもいくらでもいます。そういう人をそそっかしい人、と言います。)

3から4にかけて。

積極的に取り組んで成功した人は、元々その事例に対して成功する率が高いのを、知っていたのではないだろうか。
つまり勝率が高い事を自分で知っていたから、積極的に取り組めたのではないだろうか。

4から5にかけて。(これが一番大事!)

失敗の原因を「消極的だったから」という大雑把な原因で片付けずに、結果をフィードバックさせて、失敗原因を細分化して検討してみる。


などの各段階での切断方法の中で、一番取り組みやすいところから切り込んでいけば、悪循環はなくなるはずです。

 また、人は視線の方向に向かって進んでいきます。
成功率が3分の2の場合だと、成功しやすい人は3回に2回も成功する・・・と成功に視線がいっているのに対し、失敗しやすい人は、3回に1回も失敗する・・・と失敗に視線がいっている場合が多いんですね。

 ですので、視線を成功の方に向けるだけでも、この悪循環は切断されます。



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 この他にも方法があるのですが、ちょっと長くなったのでまた今度、述べていきたいと思います。

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