達目洞ヒメコウホネ特別保全地区
「達目洞」だちぼくぼら、と読みます。
岐阜市における地名です、いろんな場所で独特な読み方がありますがこれもその一つです。
達目洞ヒメコウホネ特別保全地区とは、岐阜市金華山の東側、国道156号線東バイパス岩戸トンネルを北に出た辺りにある、昔ながらの里山が残っている場所です。
ヒメコウホネとは、スイレン科 コウホネ属 多年草で環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類に指定される絶滅危惧種であります。
ヒメコウホネには、葉が小型で丸い「東海型」と葉がやや大型で卵形をした「西日本型」があります、達目洞のヒメコウホネはこの東海型です。
東海型の自生地は、ここ達目洞の他には三重県内の一地域にあるのみで、非常に貴重な場所となっています。
水面に咲く小さくて可愛い花で、開花時期は5月から10月です。
ヒメコウホネのほかにも、コクロオバボタル・モリアオガエル・ノハナショウブなど多くの貴重な動植物が生息・生育しており、岐阜市内で最も生物多様性が高く、重要な自然環境を有する地域です。
岐阜市自然環境の保全に関する条例に基づき、ヒメコウホネを貴重野生動植物種に指定して採取を禁止するなどの保全を図り、同条例に基づきヒメコウホネ自生地を特別保全地区に指定した場所です。
ここの自然を守るために「達目洞自然の会」というものがあります、ヒメコウホネを中心とした植物生物の保護、外来種の駆除、草刈りなど環境保全の活動をしています。
また、子供達と一緒に観察をする他どろんこ遊び大会なる催しなども行っています。
ヒメコウホネが咲いている川は「逆川」(さかしまがわ)です、この上流が平成の名水百選に選ばれた川でとても綺麗です、ただし飲料ではありませんので飲まないで下さい。
この場所へは、車でも行けますが金華山山麓ということもあり、岐阜公園もしくは岩戸公園より歩いて行かれるのをお薦めします。
ハイキングコースとなっておりますので、森林浴の中を歩いていくのも健康的です。
岐阜公園より七曲がり登山道を登り、途中ドライブコースに出られるところからドライブコースもしくは登山道を岩戸まで降ります。
そして岩戸公園より、東坂登山道を登り途中より達目ハイキングコースを行きます。
東坂の分岐よりの距離は約800mで30分の道のりです。
途中、大参道・大釜の金華山へ東側から登る入口があります、多彩な植物に出会えるコースで、ツバキ・ヒトツバ・ヤマツツジ・ヒノキなどがあります。
森林浴を楽しみながら、ヒメコウホネに会いに行ってみませんか。
「のんびり岐阜まちなか歩き」 を案内します、チャラヒです。
岐阜のまちをのんびり歩いて楽しんでいただける、観光名所・岐阜のグルメスポットを普通のおじさんの目から案内します。
亀次郎 says
35年前に岐阜の知人からヒメコウホネを頂いきました。田んぼの畔にはえていたものを頂きました!今思えばそれが貴重な植物だったのでしょうね!当初は睡蓮鉢1個だったのが今では3個に目一杯咲いてます。大変貴重な種大切にします!